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 GAINとLEVELについて
バンド、楽器に関する色んな機材でよく目にするゲイン、レベルといった値ですが、どういうことを表しているか皆さんご存知ですか?

今日はそのゲイン、レベルについて書いていきます。

 ■GAIN(ゲイン)

ゲインとは音楽機材では機材に入力される信号のレベル調整、主に「入力感度」を指しています。マイクや楽器からの信号をどのぐらいの値で受け止めるかを設定する部分です。音響ミキサー等のゲインは「HA(ヘッドアンプ)」とも言われますし、人によっては「アタマ」とよばれる場合もあります。INPUT LEVEL、INPUT GAINなんて表記されている場合もあります。

ゲインの設定が低すぎると後の機材やパワーアンプで増幅した時に「サー」というヒスノイズが増え音の解像度(S/N比といい、信号とノイズの割合)が低くなり、高すぎると音が割れてしまい、最悪の場合機材を破損してしまうこともあります。

また、その特性からギターアンプではゲインを上げて意図的に信号を歪ませるということをしていますから、「ゲイン=歪みの調整」と思われる場合が多いですが、要するにゲインで入力値を増幅する事によって過大入力を起こし、信号を意図的に歪ませているということになります。

歪む機能を搭載しているギターアンプの場合、極端な話ゲインをフルでマスターで音量調整するとそのアンプで一番激しく歪んだ音になり、逆にマスターをフルでゲインを少しずつ上げていけばとてもシャープでクリーンな音が得られますが、ゲインが低すぎるとクリーンでもか細い音になってしまいます。

また、ギターによって出力される信号の大きさは違ってきますから、それを調整するための役割ももちろんあります。ですから、クリーンを作るにしても歪みが生じない程度にゲインを上げた方が太い芯のある音が作れます。

「ゲイン」という言葉自体の意味は入力レベルの大きさを調整する値で決して歪み具合の調整というわけではないということです。

また前述の通り、歪みを作る機材やアンプのチャンネルのゲインは歪みを生じさせる前提で作られていますから音量の設定値はそこまで上がらずに、上げれば上げるだけ歪みが増える作りになっています。

ですから、そういう機材とともにブースターを使う場合に気をつけて欲しいことですが、歪みを生み出す機器の前にブースターを繋いで音量を稼ごうとしても、歪み機材のゲイン部分によって増幅した値は歪み値として換算されてしまいますので歪み感はブーストされますが、音量は稼げません。というわけで歪みの量を増やしたい場合のブースターは「歪み用の機材の前」に、音量を稼ぐためのブースターは「歪み機材の後」に繋いでください。

 

 

■LEVEL、VOLUME(レベル、ヴォリューム)

コレも音量に関わる値です。これも機種によってOUT LEVEL、OUTPUT GAIN、VOLUME、MASTERVOLUME等々表記は様々ですが、ゲインは入力に関するものだったのに対し、こちらは出力の値を指すものです。

 マイクや楽器の音がゲインで増幅されて、その他の機能を通過して最終的にどのような音量で次の機器やスピーカに出力するかを設定する項目です。

ゲインが増幅するのに対して出力部は増幅というよりはどちらかというとアッテネーター(減衰器)的に使用する方が多いのかもしれません(もちろん増幅する機能も持ち合わせているとは思いますが…)。

せっかく増幅したものをなぜ減衰させる必要があるのかというと、機器によって入力値の限界点が違いますから、例えば一つ目の機器で増幅された信号が次の機器へ入力される時、二つ目の機器のゲインをあげる前に限界点を越えてしまうとその時点でクリッピングが起きて歪みが生じますし、オーバーロードしてしまいますのでそれを調整するためや、単純に最終的な音量を押さえたい時はここを調整すれば簡単です。

ゲインの項でもふれましたが、その昔 「なんかアンプのヴォリュームを上げたらなんかドライブしたサウンドが出た!めっちゃいいじゃん!でもいかんせん音量がデカ過ぎる!」 ってなことがありまして、じゃあその後に音量調整できるようにしちゃえばいいんじゃん!ってことでゲインとは別にマスターヴォリュームというものが作られ現在のハイゲインアンプの構想が生まれたのです。(「オーバードライブ」の語源もおそらくここから。)

 

 

とざっくりと説明してきましたが、何が一番言いたいかというと入力も出力も「大きすぎても小さすぎてもダメ」ってことです。

そんなに大きな音を出していないのにピーピーとハウリングが起きてしまう場合や、ギターやベース本体のボリュームを絞っても「サー」とか「ウー」とかのノイズがアンプから聴こえる場合はどこかでゲインの稼ぎすぎや音量レベルのロスが起きてしまっていることがほとんどです。

ハウリングや音量のロスは歪みエフェクターに限ったことではなく、コンプレッサーを使っているときにも起こりがちです。インプットされた信号をコンプでがっちり圧縮し過ぎて下がった音量をアウトないし次の機材のゲインで稼いでしまうと、実際に聞こえてくる音量はさほど大きくなくても大幅にレベルを稼いでしまっていることになりますのでハウリやノイズの原因になります。

 

レコーディングの時でも録音時のレベルのとり方が後のトラックダウンやミックスにも影響します。

 

適度なレベル調整がよりよいサウンドメイキングのポイントになりますので注意しましょう!

ではまた!

 

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